「エンデバー」米国有数の芸能/スポーツ企業が目論む成長戦略とは?
2021年4月29日、エンデバー(Endeavor Group Holdings)がニューヨーク証券取引所に上場した。
展開するのはエンタメ、スポーツ、コンテンツに関する事業。歴史は長く、ルーツは1898年の「ウィリアム・モリス(William Morris Agency)」にさかのぼる。
前回は2018年の上場を予定しており、Strainer(当時Stockclip)でも取り上げたことがある。ところがその後、上場申請を取り下げた。コロナが拡大する前のことだ。
エンデバーとは一体どんなグループなのか。どんな事業を展開していて、どのような成長プランを描いているのだろうか。ルーツから現在の事業モデルまで改めて整理する。
ウィリアム・モリスは米国史が誇る、世界で最も創業してからの期間が長いタレントエージェンシーだ。
1910年には伝説の映画監督・俳優チャーリー・チャップリンと契約。1955年にはマリリン・モンローやエルヴィス・プレスリーといった大スターも顧客に加えた。