9月24日、プレミアアンチエイジングの東証マザーズ上場が承認された。上場予定日は10月28日である。
直近の通期業績を見ると、売上規模にして205億円、経常利益は16.4億円に拡大した。グラフにはないが、3Q累計での売上も146億円、経常利益8.2億円にまで急増。9か月で前年通期の実績を上回っていた。
プレミアアンチエイジングは、基礎化粧品を中心に扱うD2C企業だ。創業から11年で上場するプレミアエイジングとはどんな会社なのか、上場申請書類の内容を中心に、紐解いていこう。
創業者である松浦 清氏は1968年生まれ。大学卒業後にアフラックに入社し、マーケティングや営業を担当していた。
将来は独立したいと考えていたこともあり、コロンビア大学のビジネススクールでMBAを取得すると、コンサルティング会社を経てイタリアのラグジュアリーブランドの輸入元として起業。
その後はダイヤモンドを扱うアメリカのオンラインジュエリーブランドの日本法人立ち上げのほか、投資ファンドの経営者も兼任するなど、数多くの事業に挑戦していた。
やがてテレビ通販最大手のQVCジャパンにヘッドハントされると、そこで通販マーケットの大きさや成長性を目の当たりにし、本格的な参入を決めた。いかにリピート購入を増やすか考えた結果、化粧品にたどり着いたという経緯だ。
2019年にプレミアアンチエイジングを創業すると、翌年に化粧品ブランド『DUO』を創出、 『ザ クレンジングバーム』の発売を開始した。販売1年で化粧品の口コミサイト『@コスメ』で1位を獲得する。
人気ブロガーなどのインフルエンサーからの注目も高まり、一気に人気に火がついたという。2011年には早くもバラエティショップなど小売店への卸売販売に着手する。
2019年には『DUO』の姉妹ブランドとして『CANADEL』を創出している。
プレミアアンチエイジングの主な事業は、『DUO』『CANADEL』という二つの化粧品ブランドでの商品販売である。