本格的なデジタル社会初のパンデミックを迎えた「Alphabet」1Q決算
Googleの親会社「Alphabet」が4月28日、1Q決算を発表しました。
売上高は411億5,900万ドル(前年比+13%)、営業利益は79億7,700万ドル(同+20.7%)。昨今の状況下で、力強い増収増益となっています。
CEOのサンダー・ピチャイによると、1Qはじめの2ヶ月(1月-2月)について業績は堅調だったものの、3月に入って広告収益の急な減速に直面しているとのこと。
世界のインターネット広告市場の31%を占めると言われるGoogle。10年ちょっと前の金融危機では、広告市場全体に占めるシェアがさほど大きくありませんでした。2010年の数字をみると、14.4%に過ぎなかったようです。
現在、状況は全く異なります。2019年にデジタル広告は広告市場全体の半分を超えるまでに。ここまで大きくなると、広告需要の後退を成長で補うことは難しい。
ピチャイ氏も発言したとおり、COVID-19の流行は「世界が高度にデジタル化してから経験する最初のパンデミック」。
足元の急変する状況において、Alphabetはどんな取り組みを進めていくのか。決算報告の内容を整理したいと思います。
まず確認したいのは、足元の事業トラクションです。
CEOのサンダー・ピチャイによると、Googleが抱えるサービス群の需要は拡大しています。