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  3. Appleは何故ヘッドフォンに進出するのか?
2020年12月10日(木) 新規登録
Strainer

おはようございます。 FTC(米連邦取引委員会)は9日、Facebookを反トラスト法の疑いで提訴しました。

InstagramやWhatsAppなど、ライバルになり得る企業を買収し、競争を阻害したというのがその理由です。

実際のところ、これはおかしな話のようにも感じます。2012年にInstagram、2014年にWhatsAppを買収したとき、それを許可したのはFTCなのですから。

でも、それはそれ。2社を買収したことで、Facebookがポジションを強固にしたのは確かです。

一方で、InstagramのないFacebookに将来性があるかと言えば、けっこう望みが薄いような気もしてしまいます。

Appleのヘッドホン進出が意味するもの

Shutterstock

Appleはワイヤレスヘッドホン『AirPods Max』を新たに発売する。

しかし何故、高価なヘッドホンを売り出すのだろうか? この疑問のヒントを得るには、Appleのこれまでの取り組みを振り返ればいい。

ジョブズがいた頃から、Appleはこの領域に積極的だ。2003年に発表した『iTunesストア』は業界に文字通りの大変動をもたらした。

2014年にはドクター・ドレーらが設立したビーツを計30億ドルで買収。狙いは「ストリーミング事業」と言われるが、同時に獲得したのがビーツ・エレクトロニクスだ。

2017年、スマートスピーカー「HomePod」を発表。CEOのティム・クックは「音質が良すぎる。飛ぶぞ」と強気のコメントを寄せた。

耳をめぐる戦い

しかし、現実は厳しい。HomePodは市場で全く存在感を出せず、AmazonやGoogleに遅れを取る状況は変わっていない。

画像名

反対に、最高の結果を生んだのが「AirPods」シリーズだ。

2016年に発売されて以来、業界を席巻。完全ワイヤレス(TWS)ヘッドホン市場では圧倒的なシェアを有している。

今年10月にHomePod miniを発表するなど、Appleはスピーカー領域も諦めていない。そんな中で新たに発表したのがAirPods Maxである。

収益面での重要性も

AirPods Maxは、既存の最高製品『Beats Pro』よりも150ドル高い。そのコスト構成は分からないが、売れ行き次第で大きな収益源になりうる。

HYLA mobileによると、人々は年々iPhoneを長く使うようになった。下取り時の平均使用年数は2020年2Qに3.13年。ほぼ一貫して延び続けている。

iPhoneが高度化するにつれ、中古で満足する人も増えた。長期的な売上減を考慮すると、ウェアラブルによる収益の多様化はAppleにとって当然の戦略と言える。

ペットフードからヘルスケアへ

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米国で成長するペットEC「Chewy」。2011年の創業ながら、今や1,780万人のアクティブ顧客を有している。

先輩格の「Pets.com」はITバブルでの失敗を象徴する事例だ。1998年に創業し、2000年2月にNASDAQ上場。同年11月に倒産。顧客数は57万人いたそうだ。

Chewyはライアン・コーエンが25歳のときに始めた。誰もAmazonと戦いたくないので、市場にスキマがあったという。(Pets.comのお陰でもあったかもしれない)

コーエンは2017年、ChewyをPetSmartに33.5億ドルで売却。それから2年後の2019年、Chewyが上場した。

ペットフードECとして成長したChewyだが、今注力しているのがヘルスケア領域である。

Chewyの売上構成は消費財(ペットフードなど)、ハードグッズ(首輪など)、その他の三つに分かれる。この「その他」に含まれるのがヘルスケアなどの新規事業で、驚くほど伸びている。

詳細は昨日の記事でご紹介したので、関心ある方は是非チェックしていただきたい。

CiscoがSlidoを買収

Shutterstock

シスコと言えば、世界最大のネットワーク機器企業。1984年に創業し、その筋では圧倒的なポジションを築いた。

インターネットブーム期、シスコは積極的な買収者の一つだった。

その後、2007年には動画会議ツールのパイオニア、WebExを32億ドルで買収。広い目で見れば、通信機器も動画会議も同じコミュニケーションというわけだ。

3年後の2011年、WebEx出身のエリック・ヤンが作ったのがZoomである。彼の原体験が学生時代の遠距離恋愛にあるという話は過去に特集した。

ヤンがZoomを創業したのは、WebExがとにかく使いづらいから。その結果、Zoomの台頭を許してしまったのは事実だ。

Cisco Systems

WebExをもっと使いやすく

WebEx側も黙ってはいない。シスコは、WebExを「対面で話すよりも10倍良い体験にする」ことをゴールに取り組んでいるという。

その中で重要なのが、動画ミーティング中の会話である。当然だが、動画会議では一度に一人しか話せない。何人参加していようとである。

これが大人数でのZoom飲み会を奇妙な体験にするが、仕事上でこの課題を解決する手段が「Slido」などのツールである。

Slidoはオンラインで使えるリアルタイムQ&Aシステム。アンケートやクイズなども扱う。これを使えば、大人数の意見を即座に集められる。月間700万人の参加者がいるという。

シスコは、このSlidoを買収する。買収により、SlidoはWebExと高度に連携することになる。

気になるのは、これに対するZoom側の動きだ。最近の動向を見ていると、Zoom自ら同様の機能を開発してもおかしくない。

果たしてSlidoの買収は、WebExにとって起死回生の一手となるだろうか?

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