おはようございます。 大手テクノロジー企業の決算が出揃いましたが、開示のありようは各社各様。個人的に最も書きやすいのはメタ・プラットフォームズで、ザッカーバーグCEOが戦略を自ら論理的にプレゼンしてくれます。大きな会社ほど細部に触れない傾向にあるので、かなりありがたいです。
開示資料より作成
データセンター向けのサーバー製品を扱うスーパーマイクロコンピュータが29日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は前年比103%増の36.7億ドル、営業利益は同73%増の3.7億ドルだった。
同社は18日、業績予想の上方修正について開示し、株価が一日で36%上昇していた。新たな売上予想は36〜36.5億ドルだったため、実際の結果はさらに上振れしたことになる。
これを受けて、株式市場も大盛り上がり。決算発表前の当日中にも株価は4.5%高となったが、発表後の時間外株価は一時約10%の上昇。時価総額は300億ドルを超えた。
マイクロソフトが1月30日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は620億ドル(前年比18%増)、営業利益は270億ドル(同33%増)だった。
大手ゲーム会社アクティビジョン・ブリザードの買収は2023年10月13日に完了。業績は個人向けコンピュータ部門(More Personal Computing)に算入された。
サティア・ナデラCEOは「我々はAIについて話す段階から、大規模に実用化する段階へと進んだ」と気を吐いた。あらゆるテクノロジー階層にAIを「注入」することで新たな顧客を獲得し、あらゆる業界に寄与していると豪語した。
Googleの親会社、アルファベットが1月30日、2023年本決算を発表。10〜12月期の売上高は863億ドル(前年比13%増)、営業利益は237億ドル(同30%増)だった。
全体業績は市場予想を上回ったとされるが、株価は時間外5%を超える下落。広告売上高が軟調だったことが要因として指摘されている。
サンダー・ピチャイCEOは決算発表の冒頭、大きく四つのトピックについて話すと表明。AI、サブスクリプション、クラウド、そして今後の成長に向けた投資だ。
Appleが2月1日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は前年比2%増の1,196億ドル、営業利益は同12%増の404億ドルだった。
決算発表を受けて、時間外株価は一時上昇したが、その後は軟調に。執筆時点では2.9%の下落となっている。一週間ほど前に時価総額3兆ドルの大台取り戻したのも束の間、現在は2.9兆ドルほどを割っている。
ティム・クックCEOは今回も、iPhoneの販売が業績を支えたこと、サービス売上高が過去最高だったことを強調。アクティブ端末数が22億個を超えたことをアピールした。
決算コールの冒頭、クックCEOは新商品である『Vision Pro』に言及。現時点では米国のみで購入が可能であり、これから他の国へと展開していく予定だ。
Facebook運営元のメタ・プラットフォームズが2月1日、2023年本決算を発表。10〜12月期の売上高は401億ドル(前年比25%増)、営業利益は164億ドル(同156%増)だった。
マーク・ザッカーバーグCEOは成長軌道に回復したことを意気揚々とアピール。「AIの発展とメタバースの実現に向け大きく前に進んだ」と注力する領域の進捗も強調した。
株式市場も大きく反応、翌日の株価は20%もの急騰となった。時価総額は1兆ドルの大台を突破した。
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